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中野美加

中野美加 – 2010年から“働き方改革”を実践していた企業の「伝説のトレーニング」を構築した講師

2016年の「働き方改革実現会議」をきっかけとしてネット検索数が大きく伸びた「働き方改革」ですが、各企業ではそれ以前から「働き方」を試行錯誤していました。

回転寿司レストラン「スシロー」を経営する「株式会社あきんどスシロー」は、競争の激しい飲食業界の中で成長を続けています。このトピックでは、当時実践されたひとつの改革をご紹介します。それは2010年にある人物が「スシロー」の人材育成を依頼されたことから始まります。その人物こそ中野美加講師でした。

[ 目次 ]

中野美加(なかのみか)とは

中野美加

株式会社ライフ・アンド・シード 代表取締役/ 組織改革ファシリテーター・人材育成コンサルタント/ 株式会社エナジーソース アソシエイト・パートナー
多方面での「ビジネス実績」と「学術的専門性」を併せ持った、国内でも類い稀な組織マネジメント・人材開発・女性活用のプロ。

中野美加講師に託された人材育成

中野美加講師が依頼された内容は「自立・自律型企業風土改革の人材育成」でした。多様なバックグラウンドを持つ人材が入り混じる風土に対して、中野美加講師は、自身の強みである「世界を相手に学んできた経験」をもとに人間関係・職場環境から人材育成を行いました。

離職率の低下にも貢献

飲食業界の離職率は高いと言われています。その中でもスシローの離職率は18%と、業界の中では低い数値にありましたが、さらに中野美加講師が行った人材育成トレーニングにより、その数値は7%に軽減されました。

会社が全営業社員を対象に調査した結果、
「上司が”コーチング的に”接してくれるようになった」
「上司が話を聞いてくれるようになった」
「これまでと真逆の部下指導をしてくれるようになった」
など、研修成果がダイレクトに反映された結果となりました。

研修成果が短期間で数値化されるケースはとても少ないため、同社はさらに真剣に中野講師に全研修を依頼することになったのです。

離職率が下がるとはつまり定着率が上がり、そのことで、トレーニングの成果を効果的に引き継ぎ、業務スキルのレベルアップ、そうして生産性の向上につながっていきます。

分け隔てなく全員が学んだトレーニング

中野美加講師が手掛けた人材育成トレーニングは、一部の人材だけではなく、社長・執行役員をはじめ、社員1,207人(当時)が学びました。その後、認定試験合格が店長昇格条件となった伝説の自立・自律型人材育成トレーニングを構築することになります。これは全従業員が、自社のあるべき姿を理解し実践する、働き方の掲示ともいえるでしょう。

また、上記以外にも、

  • 執行役員のみに対する研修
  • 合宿部課長のみを対象とした「変化の時に必要なマインドについて」の研修
  • 全店長会議での「自店のビジョンを描き、それを実現する」講演

など、その時々によって必要な研修を中野美加講師が提供。あわせて、執行役員や部長クラスの個人コーチングセッションを担当し、それぞれのパーソナルな悩みや目標達成も手伝っていました。

それゆえに中野美加講師は、スシロー社員から「スシローの成長の生き字引」とも言われ、まさにスシローの成長をあらゆる点でサポートした講師及びコンサルタントだったのです。

働き方改革に着手するために必要なこと

働き方改革というと、行動を中心とした「技術」もありますが、それと同じく必要なのは「思考」が挙げられます。考え方が変われば行動が変わり、行動が変われば反応が変わり、反応が変われば環境が変わっていきます。

そうした「技術」と「思考」の両輪を中野美加講師の人材育成トレーニングを通じて学び、企業の中に浸透させていくことで、「スシロー」は自立・自律型企業風土改革を達成することができたのです。

中野美加講師の歩み

ここで、中野美加講師の経歴を簡単にご紹介いたします。

1991年 大卒で外資系穀物商社に入社。
1993年 トレーダーとして若干25歳の若さで年間550億円の取引を達成。
1994年 26歳で起業ののち、外国語教育・営業・代理店開拓などで多岐にわたる分野で才能を発揮。
2003年 アメリカの国際コーチ連盟認定校で資格習得。日本人の習慣に適した独自のメソッド「エンパワメントコーチング(TM)」を開発し、人材育成機関を設立。
2010年 「あきんどスシロー」より自立・自律型企業風土改革の人材育成の依頼を受け、6年間におよび同社の人材育成を託された。
2011年 4年にわたり国立広島大学非常勤講師を務める。

以降、多岐にわたって研修・講演を展開する。

投稿by 株式会社ノビテク編集部
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