「チームビルディング を目指していますが、研修ではどんなことができますか?」
企業内で人材教育に携わる方から、このような相談を受けることがよくあります。
それだけ企業では、チーム力の向上が常に課題であり、かつ「チームビルディング」という名称自体が企業に浸透しているという証なのでしょう。
チームビルディングとは
「チームビルディング」の本来の意味は、チームとして構成された各々の能力をフルに生かし、全員が一丸となって目標へ向かっていくこと。しかしながら、「チームビルディング」と一口に言っても、チーム・ビルディング自体に求めているイメージは、人によって範囲がとても広いと感じることが多々あります。
チームビルディングのイメージは広い
例えば、チームビルディング研修を検討されている方へ、そもそもの理由を伺ってみると、「まずは、社員同士が仲良くなる日にしたい」から、「社運を賭けた大プロジェクトのチームが、ゴールまで結束して進める航海図を作りたいんです!」という壮大なレベルまで、頭の中に描いている「チームビルディング」像は三者三様。当然のことながら、依頼された側の私が提案する「チームビルディング研修」なるものも、ひとつの型にあてはめられることはなく、相談内容によって研修名が変わることも珍しくはありません。
チームビルディングの先にあるゴール
当初の依頼が「チームビルディング」だとしても、研修実施時には「プレゼンテーション研修」であったり、「ロジカルシンキング研修」であったり、「ブランド構築研修」になることも。
多店舗展開企業ならば、「接客スキル向上プロジェクト」とする年間プロジェクトとして長期にわたる施策を行ったケースもあります。理由は、チームビルディングの先にあるゴールに辿り着くために、改善事項へアプローチできる研修プログラムを優先するからです。
ここでは事例として、チームビルディングを希望された中から、結果として別名(チームビルディングではない名称)で実施された2つの研修ケースを取り上げてみましょう。