ハラスメント対策はそれだけが注目されがちですが、本来はコンプライアンスの一貫であり、実施すべき内容は、企業や組織の状況によって様々で、対応範囲は広くなります。
リスク管理の専門家である講師曰く「ハラスメントとテーマを指定されたとしても、専門性を直感し即答を躊躇せざるを得ない」ことがあるそうで、「コンプライアンスへの理解も、概念・定義にとどまることが少なくありません。テーマが特定できたとしても論点は複数あり、論点の解説には専門性が求められる場合もあります。こうした問題を解決するために、リスク管理の視点をもって以下の2つを明確に説明できるようにしました」
① コンプライアンス(法令遵守または企業倫理の確立)は、「あってはならない原因を指摘される起きてはならない事態」を起こさないこと。
② 対処とはリスク管理であり、以下の3つのフェーズにおいて人たる社員が実践する取組みであること。
そこで今回は、多様な対応状況であっても、共通項といえる3つのフェーズをご教示いただきましたのでご紹介いたします。
1.予防 2.発覚 3.事後
事前の防止、発覚時のリスクを減らす。関係者へ「意識と知識」の教育、および「ガイドライン」を制定し、浸透させる。
被害者・加害者のケアを適切に行う。対処を誤ると二次損害の恐れ。「体制とケア」を加味した「ガイドライン」を制定する。
再発防止と関係者へのケア。発覚対処後の結果によっては、ハラスメント対策の動機づけが失われる恐れ。「ガイドライン」の見直しと「意識と知識」の再教育が必要。また、訴訟問題が発生した場合の裁判や行政対応も含まれるため、知見ある専門家との協力「体制」の構築も検討事項です。
「意識と知識」の教育および「ガイドライン」の浸透には研修が効果的です。学習効果の高い仕組みでトレーニングを行います。
「ガイドライン」をもとに、「体制とケア」を考慮した対処方法をトレーニングします。その際、豊富な事例や知見を持つ専門家の講演によって、起こりうる事態をシミュレーションし、予防への強化につなげます。
事後対処は専門性が必要になり、専門家との協力体制が重要になってきます。予防思考からは、それが起こってしまった後のことまで想像するのは難しいものです。そこで、実際に起こった事例や、その対処方法を学ぶために、どういった行動や専門知識が必要なのかを、スペシャリストの講演の形で知見を共有いただきます。
ノビテクでは、ハラスメントの知見豊富な研修講師、実際のハラスメント判例に関わった専門家や講演講師に多数ご登録いただいております。
費用感、実施時期、知識濃度、浸透度、緊急度、何から始めたらよいかわからないなど、漠然としたお悩みや不安などがございましたら、まずはご相談ください。
「受講して良かった」と実感いただける課題設定を講師と共に行い、最適なプランをご提案させていただきます。