何がパワーハラスメント、セクシャルハラスメントとされるのか、基本の定義をお伝えします。
前回は、国際的にも、国内的にもハラスメントへの抑止力が強く、大きくなっていることをお伝えしました。
…となると、組織人としては、「パワーハラスメント」と「セクシュアルハラスメント」の基本定義についてくらいは、答えられるようにしておきたいところです。特に、組織の代表、管理職、リーダー的ポジションについているビジネスパーソンであれば、必須とされる基本知識=ベーシックなリテラシーといえるものです。
「後輩に聞かれたけれど、ひとことで説明できなかった…」
「今さら誰にも聞けない…」
となってしまう前に、何がパワーハラスメント、セクシュアルハラスメントとされるのか、今のうちに基本の定義を頭の中で整理しておきましょう。
今回のパワーハラスメント規制の法制化にもとづく職場におけるパワーハラスメントとは、次に挙げる3つの要素を全て満たすことが前提です。
セクシュアルハラスメントについては、男女雇用機会均等法によって次のように定義されています。
「職場において、労働者の意に反する性的な言動が行われ、それを拒否したり抵抗したりすることによって、解雇、降格、減給などの不利益を受けることや、性的な言動が行われることで職場の環境が不快なものとなったため、労働者の能力の発揮に重大な悪影響が生じること」
定義を理解し、次に必要なのは、具体的にどのような言動がパワハラやセクハラに該当されるのか。
実際に起こったNG事例、起こりがち、または想定されるNG事例を知って、知識量を増やしていきましょう。
編集:株式会社ノビテク 企画開発部
ライター:遥美香子(人材育成プロデューサー)