結論からいうと、研修・講演・公開講座・セミナーの違いは、
目的が「学習かイベントか」
主催が「組織内か組織外か」
です。
呼称 | 場の目的 | 意味合いの強さ | 主催 |
---|---|---|---|
研修 | 企業や組織内の職務訓練の場。学習成果を求める。 | 学習寄り | 組織内 |
講演 | テーマに沿った講師の話を聞く場。必ずしも学習成果を求めない。 | イベント寄り | 混在 |
公開講座 | 研修や講演も含み講義を中心とする場。学習成果を求める。 | 学習寄り | 組織外 |
セミナー | 研修や講演も含み講義を中心とする場。必ずしも学習成果を求めない。 | イベント寄り | 組織外 |
研修会社の株式会社ノビテクです。ノビテクでは、研修以外にも「ノビテクビジネスタレント」のブランド名称で講演事業も行なっています。また時期によって体験セミナーや、公開講座も開催しています。
さて、研修と講演と公開講座とセミナー、それぞれどう違うのでしょうか。
実は断言するのが難しいのです。一般的なイメージは以下になるのではないでしょうか。
「研修・講演・セミナー・公開講座」で、おおむね共通しているのは「講師」や「指導者」がいて、そのファシリテーションに則り、話を聞き、知識や技術の習得を行うことです。
したがって、各社ご担当者様のお考え方で呼称の違いがあります。あえて区切ると、イメージやニュアンスとして、以降の内容になります。
簡潔にまとめると、目的が「学習かイベントか」の違いと言えます。
呼称 | 場の目的 | 意味合いの強さ |
---|---|---|
研修 | 企業や組織内の職務訓練の場。学習成果を求める。 | 学習 寄り |
講演 | テーマに沿った講師の話を聞く場。必ずしも学習成果を求めない。 | イベント寄り |
公開講座 | 研修や講演も含み講義を中心とする場。学習成果を求める。 | 学習寄り |
セミナー | 研修や講演も含み講義を中心とする場。必ずしも学習成果を求めない。 | イベント寄り |
集中的なトレーニングや指導のもとで、従業員が特定のスキルや知識を向上させることを目的とする。通常は組織が主催し、従業員のスキル向上や業務の効率化が重要視される。
一般的には一人または数人のスピーカーが情報を伝える形式。聴衆は受動的に情報を受け取り、質疑応答や議論は限定的であることが一般的です。
大学や教育機関が提供する一般向けの講座。通常は希望者が自発的に受講できることが特徴です。
小規模なグループでの議論や対話が中心となる形式。参加者同士の交流や共有が強調されます。
意味合いの強さ | 呼称 |
---|---|
学習要素が強い | 研修、公開講座 |
イベント要素が強い | 講演、セミナー |
開催者、参加者の目線で区切ると、主催が自社か他社かの違いにわけられ、参加者の所属属性も似た様な分類になります。
開催する主体 | 呼称 |
---|---|
組織内(自社) | 研修※1 ※1 他社開催の”研修”に参加するケースもありますが少数です。 |
組織外(他社) | 公開講座、セミナー※2 ※2 自社開催のセミナーに参加するケースの場合、研修や公開講座、講演会をセミナーと呼んでいると考えられます。 |
混在 | 講演 |
主催が自社か他社か、と、参加者が自社か他社かは一致することから、冒頭に掲載した4象限の分類に簡易的に分けることができます。
目的と開催形式がそれぞれクロスオーバーしていることが一概に断言しづらい理由です。
例をいくつか挙げます。
ハラスメント研修に講義をメインとした講演講師が登壇する「座学(講演)型の研修」があります。
人材育成の一環として他社主催の公開講座に参加させる場合があります。これも研修ですし、公開講座です。
社内セミナーとして、OJTから外れてOff-JTを社内トレーナーが開催する場合があります。Off-JTとはいわゆる研修です。それをセミナーとタイトル付けすることがあります。
集客や顧客サービスを目的としたセミナーで、研修のように学習効果がある構成を望まれる場合があります。
「研修・講演・公開講座・セミナー」の呼称は、主催者意向や講師のスタイルによって変わっていくものですので、分類についてはお気にならさらず、目的や得たい成果をご相談ください。柔軟に企画し、講師提案をいたします。