- Q.今までの経歴を教えてください
- 高校時代まで遡りますが、実は私は大学に行くつもりは全くなかったんです。調理士学校か税理士学校に行こうと思っていました。しかし仲間が大学受験をすることを聞き、誘われるままに予備校に通うことにしたんです。一緒に受験勉強をしましたが、しかし結果は、仲間だけ優秀な大学に合格して私は全部落ちてしまいました。全く目的意識がなかったんですね。それが悔しくて本格的に勉強を始めました。絶対大学に合格するぞって。その後なぜか2浪して関西大学に入学しました。大学時代はありとあらゆるアルバイトを経験しましたね。コンビニ、スーパー、そうじ、人体実験、コンサート会場警備など30種類以上やりましたが、その経験が今も活きています。また学園祭の実行委員をやった経験は、企画、署名運動、営業、イベント運営など、まさに企業的な疑似体験でした。そうした経験から、自分は「人」が好きで、人と深く関れる仕事に就きたいと強く思うようになり、特に生命保険業界に興味を持ったんです。知り合い等から大同生命に関する良い評判を多く聞き、また偶然にもある喫茶店で大同生命の面識のない社員の方から「がんばれよ」と応援され、一気にファンになりました。それからというもの、大同生命を第一志望として就職活動を行いました。しかし最初はうまくはいきませんでした。何しろセミナーの案内すら来ない。こちらから電話すると「もうほとんど終りましたよ」という回答が。これはまずいと思い、しつこくお願いすると「じゃあ、明日のセミナーに来てください」って。何とかセミナーでエントリーシートを出したものの、その後待っても面接の案内がない。また電話すると「では明日来てください」。こんな繰り返しで何とか内定までこぎつけました。入社後わかったんですが、当時2浪生には当社から積極的には連絡を取らないルールがあった。「自分の人生は自分で切り開く、夢を持ってあきらめず行動すれば必ず実現する」とつくづく感じました。
入社後は業績課という大阪本社の部署に配属されました。営業職員さんの給与計算や査定などを行う課です。各種規程を覚え、数字とにらめっこの日々でした。毎晩一人で遅くまで残業していましたね。そして2年目、自分の人生に大きく影響を与えてくださる方と出会いました。社歴10年の女性の先輩ですが、とても厳しくでも優しく、聡明な方でした。叱られることばかりでしたが、この上司から徹底的に仕事の基本を教えていただき、職業人としてのベースを作ってもらいました。常に「なぜ?」という目的意識をもって仕事をする大切さを学びました。そして翌年、私が営業配属になったとき、なんと普段厳しいこの先輩が泣いてくれたんです。「向いていると思っていたのに」と言われました。すごく認められた気がして最高に嬉しかったですね。このときもコツコツやり続ければ、時間がかかっても必ず成果がでると思いました。
新しい配属先の岐阜支社では、既に自分の評判が回っていました。と言うのも、実は配属前の営業実習研修で思いがけず大型契約をいただいたのです。3件目の飛び込み先企業でそこの社長に「お前、立っとけ」と言われ、40分ほどずっと黙って立っていました。そうしたら「まだおるんのか、座れ。話し聞いたるわ。」と言われ、一生懸命覚えたての商品説明をしたら「ええ目しとるし、ずっと待っとったから入ったるわ」と言って保険金額にして1億円以上の契約をいただけたんです。「よっしゃー」という感じで、そりゃ大喜びでしたよ。配属後は岐阜→名古屋支社で税理士先生の保険指導をサポートする代理店担当の営業をしました。特に人間関係をイチから作り上げることができる代理店新規開拓は楽しかったです。営業をしていて感じたことは「保険は道具の一つにすぎない。そういった「モノ」ではなく人と人が直接触れ合い、人間関係を作っていくことが一番の醍醐味」ということです。かなり個性的な税理士先生も多かったですが、今でもお付き合いのある方もいます。ある先生自身の結婚式の司会をさせていただいたことも。その後東京本社に配属となり、税理士推進部や研修部を経て現在は組合専従の書記長を行っています。研修部も楽しかったですよ。特に新人研修はこれまでの仕事のなかで最も感動する仕事であり、最高です。真剣に天職だと感じました。まあ、毎回感じているんですけどね。 - Q.組合の仕事とはどんな仕事ですか?
- 実は2回ほど「組合の仕事をしてみないか」と誘われたんです。1回目は断ったのですが、また翌年も声をかけてもらったので、求められると弱いんですよね。先輩から「従業員の意見をたくさん聞けて勉強になるよ」「会社を客観的に見れるようになるよ」「やるならとことんやれ」などという言葉をもらい、決心しました。組合の仕事は、会社と従業員の橋渡しです。組合の仕事を通して全国を回って社内コミュニケーションをはかり、人間関係を作ります。バランスよくいろんな視点を持って会社全体を見る力が養われます。会社の監査役のような役目もありますね。経営に興味があったり、将来会社を引っ張り、良くして行こうと思うならば、是非組合の仕事を経験したらいいと思います。
- Q.中央書記長としてのビジョンがあるとお聞きしましたが?
- はい。昨年、組合役員全員にそれぞれのビジョンを作ってもらいました。ビジョンがあると活動がぶれなくなります。落ち込んだときには振り返れるし、自分がやってきたことにも自信がもてます。ちなみに私のビジョンは以下です。
・組合員のみなさんが仕事にも生活にも充実した人生が送れ
・大同生命が組合員の夢を実現できる健全な会社であり続けるために
・組合員のリーダー役として、組合員の生の声をしっかり傾聴し、正しく誠実に行動することで、組合員・会社・社会に最大限貢献します。
このビジョンには自分の価値観、目的、目指すべきゴールが含まれています。 - Q.八坂さんの今後の予定は?
- 組合活動はあと1年半です。今後は今までの自分の経験を活かして、やりたいと思う仕事をしたいなと思います。私は人と接する仕事が好きです。仕事を通してたくさんの人に、小さな気づきでいいので、何かきっかけを与えるようなことができればいいなあと思います。そのためには自分の思いを常に発信することが大事ですし、ビジョンを持つことも大事です。
- Q.最後に若者へのメッセージをお願いします。
- 最初はとにかく頑張って欲しいということです。最初から今の仕事が自分に向いているかどうかなんてわかるわけないんです。最初からころころと転職するのはあまり感心しません。今の仕事を頑張っていたら必ず認めてくれる周囲の人がいるはずです。結構見てくれてるものなんですよ。その人に自分の新たな力を引き出してもらえるでしょう。まずは今の職場で頑張ってチャレンジしてください。
とはいえ、息抜きも必要です。土日にもだらだらと仕事をするのではなく、遊ぶときは思いっきり遊んでください。応援しています。
ちなみに私は大の阪神ファン。会社内で「大同愛虎会」を結成し会長を努めています。メンバーは20名強。年間20試合は観戦し大声を出して発散してます。一緒に応援しませんか?